会長挨拶
2022年度JBAC会長 神田陽悟(Representative office of Mitsubishi Corporation)

2020年度、21年度に引き続き、今年度カンボジア日本人商工会会長を務めさせていただくことになりました。年度の開始にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
2022年度は、カンボジアが10年ぶりにアセアンの議長国となりました。ミャンマー問題、南シナ海問題、ウクライナ・ロシア問題等の難問を抱える中、アセアンのリーダーとして、カンボジアに世界から注目が集まっています。3月20日には、岸田首相が当地を訪問、諸問題について日本とカンボジアが連携して対処していくことが確認されました。今後も11月に開催予定のアセアン関連の首脳会議に向けて、日本を含む諸外国から政財界関係者が多数当地を訪問される予定で、各国との経済交流も更に盛んになることが期待されます。カンボジア政府も、3月中旬以降、入国者への水際対策を大幅に緩和するなど、経済再生へと大きく舵を切っており、こうした動きと歩調を合わせて、我々JBACも活動を展開していくことが求められます。
今年はJBAC設立30周年の節目となります。これまでのあゆみを振り返ると共に、中長期の目線でカンボジアの社会・経済の発展に貢献していくあり姿を模索していきたいと思います。
こうした環境認識のもと、2022年度は以下を活動のポイントとしています。
• コロナ禍で傷ついた経済の再生に向けて、商工会として可能な施策を検討・実施します。
• 日本大使館、JICA、JETROなどと官民一体の取組を堅持します。
• 官民合同会議を今年度2回開催することを目指します。また、他国商工会や関連団体と連携し、当地での企業活動の環境改善、更なる投資誘致への環境整備を進めます。
• カンボジア現地企業の経営者との交流し、地場企業との連携推進を模索します。
• 各種セミナーの実施、ネットワーキングイベント等の交流活動を行い、会員価値向上を図ります。
来年2023年は東南アジアのオリンピックと言われるSEA Gamesがカンボジアで初めて開催され、また日本とカンボジアは外交関係樹立70周年の節目の年を迎えます。カンボジアは、2030年には高中所得国入りを目指し、インフラの拡充など、国の発展に向けた準備も加速している状況です。
こうした中、引き続き皆さまと共に、カンボジアでの事業活動に資する商工会活動の運営を目指して参ります。いつものお願いとなりますが、各種イベント、活動へぜひ積極的にご参加頂き、より良い商工会活動にしていければと思います。
皆さまの変わらぬご支援・ご協力を賜ります様、よろしくお願い申し上げます。
2022年度JBAC会長 神田陽悟